「令和遣欧使節」に親書、石巻市長が託す 来月、スペイン訪問
支倉常長ら慶長遣欧使節団のスペイン到着410年を記念して10月にスペインとイタリアを訪れる「令和遣欧使節」のメンバーが9日、石巻市の斎藤正美市長を表敬訪問した。
団長を務める支倉常長家14代当主の支倉正隆さん(55)=兵庫県尼崎市=と、使節を派遣する国際交流団体ハポン・ハセクラ後援会(仙台市)の寺田美穂子事務局長が石巻市役所を訪れた。
使節には石巻市民を含め一般募集した県民や新たに組織した混声合唱団「コロ・はせくら」のメンバーら約50人が参加する。10月16日から9日間で、慶長使節の足跡をたどり、スペインのコリア・デル・リオ市では使節の子孫とされる「ハポン(日本)」姓の人々と交流する。石巻市の姉妹都市のイタリア・チビタベッキア市も訪問する。
斎藤市長はコリア・デル・リオ市、チビタベッキア市の両市長に宛てた親書を支倉さんに託した。両市との交流は新型コロナウイルス感染拡大後は中断しており「(東日本大震災から)復興した姿を見に来てほしい」と語った。
支倉さんは表敬訪問後、「常長ゆかりの地と交流を続けることで、慶長使節の偉業をより多くの人に知ってほしい。現地のハポンさんたちとも交流し、歴史を後世につないでいきたい」と話した。
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