文化発展尽くした同志、浅井氏・熊倉氏合同スケッチ展 作風の違い見比べ 石巻
「浅井元義・熊倉保夫合同スケッチ展 二人で描いた石巻」が、石巻市中央3丁目の旧観慶丸商店2階展示室で開かれており、2人の作風の違いが市民の目を楽しませている。
浅井さん(1938~2018年)と熊倉さん(1937~2008年)は、石巻高で知り合った画友であると同時に、ほかの仲間とともに「新赤土」「黄土展」といった美術グループを立ち上げた同志として石巻地方の絵画文化発展に尽くした。
その2人の同じ風景を描いた作品を並べて展示、タッチや個性の違いを楽しもうと市博物館が初めて合同スケッチ展を企画した。
会場には旧観慶丸商店や中瀬、石巻ハリストス正教会教会堂、石巻駅、石巻文化センター、北上川に浮かぶヨットなどを題材にした作品22点を展示している。
1日、家族と訪れた鹿又小2年の伊藤瑛大さん(7)は「絵が好き。面白い」と2人の作品を興味深そうに見比べていた。
今では消えた風景もあり、市博物館は「昔の石巻の風景を知る手がかりとしても貴重」と強調する。
会期は10月28日まで。開館時間は午前9時~午後5時。火曜日休館。入場無料。連絡先は市博物館0225(98)4831、旧観慶丸商店0225(94)0191。
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