郷土料理で交流 昭和女子大生ら、女川町民と親睦深める 「また会えてうれしい」
東日本大震災後から女川町でボランティア活動を続ける昭和女子大(東京)の学生らが12日、手作りした宮城の郷土料理などを振る舞いながら町民と親睦を深める交流会を町まちなか交流館で開いた。
学生は地元住民から「おくずかけ」と「油麩(ふ)丼」の作り方を習ったほか、タコの代わりにサンマのすり身を入れた「たこ焼き風女川焼き」といったオリジナル料理も作った。
交流館には午後5~8時の間で30人以上の町民が訪れた。ボランティアに何度か参加している学生を覚えている町民は「久しぶり」「また会えてうれしい」などと会話を弾ませながら食事を楽しんだ。
家族4人で訪れた鈴木舞歩さん(女川小4年)は「お姉さんたちから町の好きな所を聞かれたので海がきれいだと伝えた。今度は一緒にピアノを弾くなどして遊びたい」と喜んだ。
昭和女子大は2011年から毎年夏、同町でボランティア活動を実施。新型コロナウイルスの影響で20~22年は中止し、23年から再開している。
今年は10~13日の日程で訪問。女川町飯子浜の夏浜での清掃活動や小中学生の登下校見守り活動、保育所の運動会の練習サポートなどを行った。
料理を振る舞う交流会は初めて企画。2年の西沢美優さん(20)は「滞在時間が長くないのにもかかわらず女川の人が自分たちを覚えてくれている。つながった縁を大切にするため、来年も訪れたい」と話した。
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