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布施辰治の功績しのぶ 出身地・石巻で「碑前祭」

布施の顕彰碑の前であいさつする金総領事(左)

 石巻市蛇田出身の弁護士布施辰治(1880~1953年)の功績をしのぶ「碑前祭」が13日、顕彰碑が立つ同市あけぼの2丁目のあけぼの南公園であった。

 71回目の命日に合わせ、功績の伝承に取り組む市民団体「布施辰治を顕彰する会」が主催。会員や親族ら関係者約60人が参加した。会長の松浦健太郎弁護士は「法曹界だけでなく、全国的に布施の功績を広げていきたい」とあいさつした。

 布施は戦前日本の植民地統治時代に、日本からの独立を訴えた朝鮮の人々の弁護に尽力した。2004年に韓国政府から日本人で初めて「建国勲章」を授与された。

 駐仙台韓国総領事館の金要燮(キムヨーサプ)総領事は「昨年から韓日関係は急速に改善に向かっている。布施が約100年前に望んでいたことだと思う」と語った。

 碑前祭終了後は、市博物館学芸員の伊藤匠さんによる講演「布施辰治と石巻」も市中央公民館であった。

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