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電気の仕事、魅力をPR 石巻工高生に体験授業 石巻電気事業協組、東北電

 石巻電気事業協同組合と東北電力ネットワーク石巻電力センターは10日、石巻市大街道南5丁目の同組合で「電気工事体験授業」を開き、石巻工高電気情報科2年生37人が講義や実習を通じて電気事業や電気工事士の仕事について学んだ。

電気工事士の仕事を体験する生徒ら

 生産年齢人口の減少に伴い、電気事業関連企業の新卒採用の減少が懸念される中、高校生に仕事の魅力をアピールして就業につなげようと今回初めて実施した。

 この日は生徒らが二つのグループに分かれて、講義と実習に臨んだ。講義では、電気事業のうち「電気を送る」に特化して、送るためにどのような仕事があって成り立っているか、石巻電力センターの送電、変電、配電各部門の担当者がそれぞれ解説した。組合は敷地内の建物や設備に関する電気工事(内線工事)について説明した。生徒らは電気を使うまでの流れについて理解を深めた。

 実習では、電柱から建物に引き込む電線の接続体験や高所作業車の乗車体験のほか、主に送電線を点検するドローンの飛行を見学した。

 木村悠李さん(16)は「電気工事士の仕事に興味と関心が高まった。高所作業車は揺れると怖かった。悪天候や山の中での作業は相当大変だと感じた」と感想を述べた。

 加藤誠仁さん(16)は「学校の授業と違って、実際の作業を体験できて有意義だった。今後は発電や電気の管理の仕事も見て、将来を考えたい」と話した。

 組合は石巻、東松島、女川3市町の電気工事事業者49社で構成する。杉山昌行理事長は「組合の加盟社が減少している中で、電気工事士の仕事に興味・関心を持ってもらい、人材確保につなげたい」と強調した。

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