近代石巻の発展探る 市博物館で毛利コレクション特集展 11月10日まで
石巻市開成の市博物館で、同市出身の歴史研究家毛利総七郎(1888~1975年)が明治から昭和初期にかけて収集した「毛利コレクション」を紹介する特集展「総七郎が見つめた近代石巻」が開かれている。11月10日まで。
展示品を通して毛利の生涯をたどると同時に、近代以降の石巻がどのように発展してきたかを知ってもらう狙い。
展示資料約70点は、明治20年ごろから昭和初期にかけてのもの。毛利家の家業だった醤油(しょうゆ)店の商品ラベルのほか、毛利の書簡や、太平洋戦争での石巻への空襲の様子をつづった日記など多岐にわたる。
目玉は、版画とみられる石巻川開き祭りのポスター。鮮やかな色合いやレトロな雰囲気が伝わってくる。毛利が川開きの企画運営に関わっていたことを示す石巻経済協会(現石巻商工会議所)の会計報告書などからは、石巻の発展と密接に関わってきたことが分かる。
伊藤匠学芸員(29)は「石巻の発展に毛利が貢献していたことを伝えたい。石巻の近代についても学ぶ機会になる」と語った。
午前9時~午後5時(最終入館は午後4時半)。一般300円、高校生200円、小中学生100円。月曜休館(祝日は開館し、翌日休館)。連絡先は0225(98)4831。
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