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石巻市議会 トンネル内ラジオ受信、渡波稲井のみ対応 「避難時に有効、国へ要望」

 石巻市議会9月定例会は25日、本会議を開き、一般質問を続けた。防災体制を巡り、市は市内にあるトンネルのうち、ラジオ受信に対応しているのは渡波稲井トンネルのみと説明した。

 市内には県管理分も含めて12のトンネルがあるが、渡波稲井トンネルでAM放送を受信できる以外は対応していない。同規模のトンネルでAM、FM両方に対応した放送設備を設置するには、1億円近くの費用がかかるという。

 市内のトンネルはいずれも、国が定める非常時を想定したラジオ設備の設置基準に該当しないが、避難道路として建設された渡波稲井トンネルはAM放送が聞けるように整備した。

 有事の際の受信環境の必要性を問われ、斎藤正美市長は「避難行動時の市民への有効な情報伝達手段だ。自己財源では難しいので、人命を守るためにも国へ要望したい」と述べた。

 ヤングケアラー支援について明文化した子ども・若者育成支援推進法の改正などを踏まえ、市は支援の取り組みを推進する条例を制定する方針を示した。斎藤市長は「ヤングケアラー問題をはじめ、子どもや若者が抱える課題に社会が向き合い、支える意識を醸成するべきだ」と語った。

 山口荘一郎、高橋憲悦、谷祐輔、我妻久美子の4氏が質問した。

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