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カスハラ対策 石巻市職員の名札、名字のみに 今月から

名札の表記の変更イメージ

 石巻市は1日、職員が身に着ける名札の表記をフルネームから名字のみに変えた。交流サイト(SNS)などで職員個人が特定されたり名前を公開されたりするリスクを考慮。住民らからの理不尽な要求「カスタマーハラスメント(カスハラ)」対策の一環として見直した。

 市では従来、会計年度任用職員を含む全職員が着用する名札に、所属部署と役職、フルネームを記載していた。1日からは役職の記載もやめ、名字と所属部署のみにした。2021年8月までは顔写真も載せていた。

 市は今年7月、職員を対象に名札の表記に関するアンケートを実施した。カスハラに関しては「名札をつかんで名前を読み上げられた」「SNSで名前を検索された」といった被害経験の回答が約20件あった。ふさわしいと思う表記の形式では、所属部署と名字のみとする回答が約4割を占めた。

 県内では仙台市や気仙沼市、女川町なども名字のみの表記で、大崎市は今月1日から氏名の記載をやめた。

 石巻市人事課の担当者は「カスハラは社会問題化しており、職員を守る必要がある。安心して働ける職場づくりを進めたい」と話した。

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