子育てと介護の縁側・今日も泣き笑い(14) ファミリー感染 運命共同体、英気を養う
【石巻市・柴田礼華】
ある火曜日の午後。私が娘2人と4時ごろに帰宅すると、介護施設のショートステイから義母レツさんがすでに帰宅しており、義父と居間にいました。なぜかレツさんがソファに座らないで、ソファの前の床にぺたりと座っています。「お尻でも痛いの?」と声をかけると、足に力が入らず立ち上がれなくなっている様子。せきもしており、熱を測ると38・3度あります。
■風邪 自宅療養に
実はその数日前から長女がせき、鼻水の風邪症状があり(発熱なし)、その後次女と夫がせきと鼻水に加えて発熱もしていたので、レツさんも感染している可能性が濃厚です。発熱した2人は1日で熱が下がり、結局病院を受診せずに回復したのですが、レツさんの場合、年齢的にもこじらせたら大変です。
側にいた義父と相談し、かかり付け病院に連れて行くことにしました。病院に受診希望の電話を入れると、発熱から1日たって検査した方が何に感染しているか結果が出やすいとのことで、翌日水曜日の午前に病院に連れて行き、結果「インフルエンザでも新型コロナウイルスでもなく、いわゆる風邪でしょう」とのことで、自宅療養することになりました。
思い返せば1年半前の2023年の1月下旬、家族全員で新型コロナに感染した柴田ファミリー。当時私は妊娠8カ月で、次女がおなかにいた頃、長女、夫、レツさんが次々発熱し、最初に病院を受診したレツさんが新型コロナに感染していることが判明しました。
当時すでに認知症を発症していたレツさんをホテル隔離するわけにもいかず、どうしよう…と家族会議をしつつ、念のため市販の検査キットで家族全員を調べてみたところ、無症状の義父や、1日だけせきが出た私もみんな陽性反応が出ました。
「なんだ。もはやみんなかかってるなら感染のことは気にしなくていいや!」と開き直り、家にあったストック食材を調理したり、義理の姉たちやコロナ感染を聞きつけた友人知人が玄関に届けてくれたお見舞いの食べ物をいただいたりして、存分に英気を養って回復することができました。
■体つくりに注力
同居していると、家族間で病気をうつさずに暮らすのは至難の業です。特にわが家のように食卓もお風呂やトイレも一緒、さらに小さい子どもがいると、いくら気を付けようにも限界があります。もはやわれら運命共同体。とにかく免疫力を高めるために、たくさん笑い、しっかり動き、しっかり寝て、適度に食べて、たとえ何かの病に感染しても回復する体をつくることに注力しようと思います。
ちなみに、今回具合が悪くて寝込んでいたレツさんに「おじや作ったけど食べますか?」と声をかけたら「そんなめんどくさいことしなくていいのに。私病人じゃないんだから」と言われ、思わず「しっかり病人ですよ!」と突っ込んでしまった私はまだまだ精神修養が足りません。
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