女川2号機、29日再稼働 被災地立地原発で初
東北電力は7日、女川原発2号機(女川町、石巻市)の原子炉を29日に起動させる方針を原子力規制庁に伝えた。事実上の再稼働で、東日本大震災の被災地に立地する原発としては初めて。重大事故を起こした東京電力福島第1原発と同じ沸騰水型軽水炉(BWR)としても初の再稼働となる見込み。
東北電によると、29日に原子炉内の核分裂を抑える制御棒を引き抜く作業を始め、原子炉を起動させる。核分裂反応が安定して継続する「臨界」の確認や、蒸気タービンの起動を経て11月上旬に発電と送電を始める。
発電再開後は原子炉をいったん停止させ、再び起動させる工程などを経て、12月中の営業運転開始を目指す。
東北電は2013年5月に2号機の安全対策工事に着手し、今年5月に終えた。海抜29メートル、総延長約800メートルの防潮堤を整備し、原子炉建屋の耐震性を強化。重大事故発生時に原子炉格納容器の破損を防ぐフィルターベント(排気)装置などを設置した。
今年9月3~9日には原子炉に燃料集合体560体を入れる「燃料装荷」を実施。現在は再稼働に向けた検査などを進めている。
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