女川原発2号機の設備誤作動 東北電、原因など説明 町議会特別委
女川町議会原発対策特別委員会は11日、東北電力女川原発(女川町、石巻市)2号機原子炉建屋内で9月、放射性物質を除去する設備が誤作動した問題などについて、東北電から原因や再発防止策の聞き取りを行った。
町議、町職員、東北電の関係者計約30人が出席。東北電の職員が発生の経緯などを説明した。誤作動は作業員のミスであったとし、再発防止策として教育の徹底を挙げた。
原子炉建屋の管理区域内では9月、制御棒を動かす水圧系統の弁から計4リットルの水漏れもあった。再稼働に向けて実施した水圧系統の動作テストで圧力を変えた影響で、弁棒を押さえる軸封部のパッキンの力が弱まった、と説明した。全ての弁の軸封部をより強く締め直す対策を施した。
説明を受けた鈴木公義委員は「作業、訓練、運転は個よりもチームワークが大事になる。想定外にも迅速に対応できる体勢づくりをしっかりすべきだ」と指摘。阿部律子委員は「ヒューマンエラーが多過ぎる。危険なものを扱っているという危機感を持ってほしい」と強調した。
女川原発の阿部正信所長は「事態を重く受け止め、作業員の教育やチェック体制の強化などを図り、再稼働につなげる」と述べた。
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