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女川2号機設備誤作動 人的ミス再発防止へ 東北電、石巻市議会に説明

 石巻市議会総合防災対策特別委員会は21日、東北電力女川原発(女川町、石巻市)2号機原子炉建屋内で9月、放射性物質を除去する設備が計画外に作動した問題などについて、東北電から原因や再発防止策の説明を受けた。

 委員ら関係者計約20人が出席。東北電の担当者が経緯などを説明した。計画外作動の原因は作業員の手順ミスだったとし、教育の徹底を再発防止策に挙げた。

 原子炉建屋の管理区域内では9月、制御棒を動かす水圧系統の弁から水漏れも発生した。動作テストで圧力を変えた影響で、弁棒を押さえる軸封部のパッキンの力が弱まっていた。軸封部を締め直す対策を施した。

 阿部和芳委員は「ヒューマンエラーはハード面より厳しく扱うべきで、作業に習熟した人だけが担当するなど対策が必要だ」と指摘。大森秀一委員は「10年以上動いていない機械。練習していると説明を受けていたが今回の事象が起きた。二重、三重に慎重に作業してほしい」と求めた。

 東北電は、29日に予定する再稼働に向けた体制強化策としては経験豊富な社員の配置などを挙げた。阿部正信所長は「ヒューマンエラーを起こさない環境整備が必要だ。教育の充実、改善を図りたい」と述べた。

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