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2024衆院選・宮城4区 経済対策を争点に 地域や産業活性の論戦加速

人通りがまばらな石巻市中心部のアイトピア通り。衆院選では物価高や人手不足対策など地域経済活性化の議論が白熱している

 衆院選は27日の投開票に向けて中盤戦を迎えた。有権者の生活に直結する物価高への対応など、経済政策が大きな争点に浮上する。石巻地方を含む宮城4区では、立候補した4人が地域経済や産業の活性化を巡り論戦を加速させている。

◇衆院選宮城4区候補者 
 伊藤信太郎71 前環境相    自前(7)(公推) 
 大林 正英60 元釜石市議   れ新 
 佐藤 雄一45 元石巻市議   維新 
 安住  淳62 前党国対委員長 立前(9)

 「商店街や中小企業が元気になるには強力な経済政策が必要だ。石巻がさらに発展するよう全力を挙げる」。自民党前議員の伊藤信太郎氏は18日、石巻市中心市街地を歩きながら経済対策をアピールした。

 賃上げや雇用安定化の推進を強調。気候変動やコスト上昇に苦しむ1次産業の支援強化も前面に出し「必要な設備投資ができるようにする。市場に応じた食品を作り、必ず成長産業にできる」と力説する。

 れいわ新選組の新人大林正英氏は「政治を変える一丁目一番地が消費税廃止だ」と繰り返す。税率を引き下げる諸外国を例に「人々の生活が豊かにならずに、国を運営できるはずがない。消費税廃止を日本の新しい経済をつくる契機にする」と主張する。

 東日本大震災後、岩手県釜石市に移住した。「(宮城4区は)岩手と産業構造や地域課題が似ている。政治が変われば地域も変わると示したい」と語る。

 日本維新の会の新人佐藤雄一氏は「自由に使えるお金、可処分所得を上げる政策を打ち出さなければいけない」と訴え、若者世代への徹底投資を掲げる党の公約をアピールする。

 高度成長期に作られた医療費や年金の制度改革も打ち出し「若い人に不利な制度を抜本から変える」と意気込む。地元の支援者約20人が駆けつけた第一声では「若者が元気になれば高齢者を支えることもできる」と力を込めた。

 「外国人を積極的に受け入れて石巻地方を活性化し、仙台に負けない国際都市にしよう」。立憲民主党前議員の安住淳氏は17日、石巻市雄勝町大須地区で街頭演説し、人手不足と経済不況の解決策を唱えた。

 農林水産業や製造業の担い手となる外国人労働者が家族と移住できる体制を整えると主張。「人材が豊かな地域に企業が来る。経済活性化の好循環を生み、地元の若者が定住できる環境をつくる」と強調する。

【遊説日程(22日)】

〔伊藤陣営〕
▽選挙カー=利府町、松島町、東松島市
▽個人演説会=松島町の根廻公会堂(午後0時半)、東松島市矢本西市民センター(午後6時半)

〔大林陣営〕
▽個人演説会=石巻市南中里4丁目の選挙事務所(午後6時半)

〔佐藤陣営〕
▽選挙カー=東松島市、松島町、大郷町、利府町、石巻市

〔安住陣営〕
▽選挙カー=東松島市、松島町、利府町、富谷市、石巻市
▽個人演説会=石巻グランドホテル(午後6時)

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