鮮魚すくい、競り大盛況 石巻で「大漁まつり」 5万2000人来場し、楽しむ
石巻地方の海産物や水産加工品をアピールする「第35回いしのまき大漁まつり」(実行委員会主催)が20日、石巻市の石巻魚市場で開かれた。約5万2000人が来場し、鮮魚の競りや買い物などを楽しんだ。
メイン行事の一つの鮮魚競りには抽選で選ばれた計約100人が参加。元気よく声を出しながらメガホンを掲げて競り人にアピールし、箱に入ったカレイやカンパチ、タイ、ヤリイカなどを競り落とした。
鮮魚のすくい取りも人気を集めた。約80人がスカイタンクに入ったサバやアジ、イシモチなどを網で揚げ、すくった分を持ち帰った。メバチマグロの解体ショーでは、地元のすし職人が握りにし、先着200人に振る舞われた。
メヒカリを1000円で競り落とした塩釜市塩釜二小3年の斎藤萌乃香さん(8)は「抽選に外れた家族の分も頑張れた」と喜んだ。鮮魚すくいに初めて挑戦した仙台市の会社員菅井英樹さん(43)は「大きい魚がたくさん捕れた。刺し身などで食べたい」と話した。会場では水産加工会社などもブースを出し、自慢の商品をPRして販売した。
実行委員長の須能邦雄石巻市水産振興協議会長は「イベントを通して生産者と消費者の距離が一層縮まってほしい。今後もさまざまな仕掛けを用意して、来場者が楽しみながら魚の知識を深められるようにしていく」と語った。
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