サン・ファン館、新たな船出 常設展示リニューアル 使節団の旅路を発信 石巻
石巻市の県慶長使節船ミュージアム(サン・ファン館)が26日、常設展示を一新し、リニューアルオープンした。記念式典があり、関係者が新たな門出を祝った。正午の開館には大勢の地元住民らが駆け付け、最新技術を駆使した展示などを鑑賞した。
式典には村井嘉浩知事や支倉常長家14代当主の支倉正隆さんら約70人が出席。テープカットをして再開を祝った。仙台藩志会員が居合で邪気を払う「剣祓(はら)い」もあった。斎藤正美石巻市長は祝辞で「この施設を活用し、今まで以上のにぎわいを創出すべく力を注ぐ」と述べた。
サン・ファン館には、約2年ぶりの開館を待ちわびた大勢の客が足を運んだ。4分の1サイズで新造された復元船「サン・ファン・バウティスタ号」をはじめ、使節団の旅の歩みを紹介する展示や、帆船内を仮想現実で体感できるコーナーを満喫した。
子どもの頃にサン・ファン館に通っていたという同市渡波の会社員岩崎勇気さん(36)は「展示がきれいで見やすくなった。また子どもを連れて来たい」と話し、子どもらと復元船の前で記念撮影をした。
サン・ファンパークでは、記念イベント「絆交流フェア」が開催された。鹿肉を使ったジビエの試食や、キッチンカー、ロープワークの体験コーナーなどが並んだ。27日も午前10時~午後3時に開かれる。フェアの問い合わせは石巻観光協会0225(93)6448。
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