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女川原発2号機 きょう再稼働 東北電、12月中にも営業運転

 東北電力は29日、女川原発2号機(女川町、石巻市)の原子炉を起動させる。事実上の再稼働に当たる。東日本大震災の被災地に立地する原発として初めてで、過酷事故を起こした東京電力福島第1原発と同じ沸騰水型軽水炉(BWR)としても初の再稼働となる。

 東北電によると、同日午後6~8時ごろ、原子炉内の核分裂を抑える燃料制御棒137本を引き抜く作業を始め、原子炉を起動させる。同日中に核分裂反応が安定して継続する「臨界」に到達する見通し。

 原子炉起動後は、11月7日にも発電した電気を送電線で送り出す発電再開を実施する。その後、原子炉をいったん停止させて再び起動させる工程や、最終的な総合負荷性能検査を経て、12月中にも営業運転を始める予定。

 東北電は9月、原子炉に核燃料560体を装填(そうてん)する作業を実施した。今月7日、原子炉を29日に起動する方針を原子力規制庁に伝えていた。

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