被災地企業と支援、つなぐ 地域復興マッチング「結の場」 石巻でワークショップ
東日本大震災の被災地企業と支援を提案する大手企業をつなぐ地域復興マッチング「結の場」が22日、石巻市開成のマルホンまきあーとテラス(市複合文化施設)で開かれた。被災地企業が抱える経営課題の解決を図ろうと、ワークショップで意見やアイデアを出し合った。
復興庁が主催し、県内の水産加工など8社と支援提案企業19社が参加。被災地企業と各地の支援企業をオンラインで結び、各社が最大6社と個別にワークショップをした。支援企業は被災地企業の経営課題の解決に向けた助言や提案を行い、被災地企業は連携による販路拡大を模索した。
「社員食堂のメニューとして検討する」という支援企業の提案に対し、木の屋石巻水産(石巻市魚町)は鯨肉の販路拡大を視野に初めて参加した。
只野健市営業担当課長(54)は「社員食堂は多くの人が利用する場所。大手企業に扱ってもらうことで、幅広い年齢層に鯨肉を提供できる。若い人にも食べてもらい、鯨食文化の継承につなげたい」と話した。
結の場は宮城、岩手、福島の被災3県で行われ、今回で43回目。2023年度までに364社が参加し、1007件のマッチングが成立した。
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