「芝居で面白い街に」 いしのまき演劇祭、来月2日開幕 全国から8団体参加
第6回「いしのまき演劇祭」(実行委員会主催)が11月2日~12月1日、県内外の劇団が参加し石巻市で開かれる。会場は初めてシアターキネマティカ(中央1丁目)を使用。3年ぶりの開催に新実行委員長の武井友佑さん(23)は「秋の石巻を芝居の面白い街に染めたい」と張り切る。
演劇祭は土・日曜を中心に開催される。地元をはじめ仙台市、石川県、東京都などから八つの劇団・演劇ユニットが参加する。
2日は、金沢市を拠点にする演劇団体「Potluck Theater(ポットラックシアター)」が一人芝居を上演、演劇祭開幕を飾る。
東日本大震災後、被災地支援として石ノ森萬画館(中瀬)で毎年、ミニライブを開いてきた「劇団 球」(東京都)も参加。24日、熱い芝居を市民に届ける。
会場は劇団ごとに街中の施設や商店、蔵などを活用したが、今年はシアターキネマティカに一本化した。
第4代実行委員長に最年少で就いた武井さんは「演劇に触れる空気をつくりたい。人と人をつなげ街に活気を生みだしたい」と意欲的。自身、演劇ユニット「キキカン」を結成し演劇祭のラストを締めくくる。
演劇祭は2016年にスタート。「週末は芝居を見に行こう」を合言葉に、被災した街を朗読劇や一人芝居、喜劇など多様な舞台表現で元気づけてきた。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で中止になった年もあった。困難を乗り越えて6回目の幕が上がる。
連絡先はishinomaki.engekisai@gmail.com
◇オープニングイベント=11月2日午後3時半、入場無料
▽若林演劇研究会(仙台市)「狐」など
▽Potluck Theater(金沢市)「うっかりキスをして」
◇劇団 無国籍(仙台市)「藪の中であくび」=3日午後4時、4日午後2時。前売り一般1500円(当日2000円)、高校生以下500円。
◇演劇ユニット・コマイぬ(石巻市)「トガハラミ」=9日(1)午後3時(2)午後6時半、10日(1)午前11時半(2)午後3時。一般2500円、U23・1500円、U18・1000円。
◇演劇ユニット・サムライスパーク(仙台市)「サムライキサラ」=16日(1)午後3時(2)午後7時、17日(1)午後1時(2)午後5時。一般2000円、高校生以下500円。
◇Whiteプロジェクト(仙台市)震災語り部演劇「ニライカナイの風」など=23日(1)午後3時(2)午後6時。一般2000円、学生1000円。当日各500円増し。
◇劇団 球(東京都)「血-BLOOD-」=24日(1)午後1時(2)午後4時。一般2500円、U18・1000円。
◇演劇ユニット・キキカン(宮城県)「キキカン」=30日(1)午後3時(2)午後7時、12月1日(1)午前11時(2)午後3時。前売り1000円(当日1500円)
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