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ジュニア五輪カップ卓球、きょう開幕 山下中・阿部選手、初の全国大会に闘志

 石巻市山下中1年で卓球部に所属する阿部柚空(ゆうあ)選手(12)が11月1~3日、長崎県立総合体育館(長崎市)で開催される「JOCジュニアオリンピックカップ全日本卓球選手権大会(カデットの部)」の14歳以下女子シングルスに出場する。249人が参加した県予選で準優勝し、出場権を獲得した。初めての全国大会に阿部選手は「自信を持って自分から攻めていきたい」と闘志を燃やす。

全国大会に向けて練習を重ねる阿部さん

 大会は日本卓球協会が主催し、12歳以下の選手が対象。予選は7月30、31日に仙台市の宮城野体育館であった。249人が5ゲームマッチのトーナメント方式で全国大会出場権が得られる上位3枠を争った。

 阿部選手は攻撃型でバックハンドが得意。試合は初戦からリードを奪われたが、逆転勝利を収めてきた。

 ヤマ場は準々決勝に訪れた。自分と似たバックハンドが得意で、小学生の頃から一度も勝ったことのない因縁の選手が相手。1ゲームを奪われ、2ゲーム目以降も序盤に5点差を付けられるなど苦戦。打ち合いの末、相手を崩してスマッシュで決めた。

 決勝は強敵に2-3と惜敗し、準優勝だった。

 阿部さんは「こんなに勝ったのは初めて。夢中でプレーしていた」と試合を振り返る。「満足はしていない。理想には遠く、もっと頑張らないといけない」と自分を厳しく見る。

 卓球を本格的に始めたのは小学5年。石巻市のあべ卓球場に入会し、週5日の練習に励んできた。1月に大崎市であったオープン戦で3位になり、初めて入賞を果たした。

 小学6年から中学入学にかけて身長が一気に10センチ以上伸びた。卓球台との距離が変わり、チャンスボールが打ちづらくなった。大幅にフォームを変え、腕の振り方や可動域の使い方を修正した。

 全国大会の目標は初戦突破。「全国レベルの戦いを体感しながら楽む。自分と同じ攻撃型の選手を間近で観察し、自分と何が違うのか確認したい。いいプレーや技をたくさん吸収したい」と期待する。

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