大卒者の地元定着へ「みやぎものづくりカレッジ」 石巻専修大で開学式 学生と企業マッチング
県内のものづくり企業で働く若者を増やそうと、県は31日、「みやぎものづくりカレッジ」の開学式を石巻専修大で開いた。学生と地元中小企業のマッチングを図り、県外に流出している大卒人材の地元定着につなげる狙い。
カレッジでは、理工系学部がある東北学院大、東北工業大、東北文化学園大(いずれも仙台市)、石巻専修大の1~3年生を対象に、企業見学会やインターンシップなどを実施。学生に各社の特色ある取り組みや技術を知ってもらう。
みやぎ工業会(仙台市)が参加企業を募り、企業側は講師派遣やインターンの受け入れなどを担う。県は事業全体の調整を行う。本年度はプレ事業として各大学で企業説明会などを実施し、来年度から本格的に取り組む。
開学式には村井嘉浩知事や大学関係者ら約150人が出席。村井知事はあいさつで「急激な人口減少社会が到来する中、これまで以上に緊密な産学官連携が必要になる。カレッジがその橋渡しになれるよう取り組んでいく」と強調した。
県内の製造業などの現場で働く4大学OBによるトークイベントもあり、それぞれ仕事のやりがいや志望動機などを語った。参加した学生からは「就職活動の参考になった」「地元で働くイメージがつかめた」などの感想が聞かれた。
カレッジの白幡洋一学長は取材に「人手不足が進む一方、中小企業には、学生に面白いと思ってもらえる技術や取り組みがたくさんある。カレッジは、そうした現場を学生に見てもらうチャンスになる」と期待を込めた。
関連リンク
- ・地域に応じた学校防災を 教員ら、連携構築へ会議 あす石巻・総合防災訓練
- ・2024衆院選・宮城4区 新区割り決戦の背景(下) 伊藤陣営 裏金「無関係」も通らず
- ・絆築く 3カ国の実習生ら、社会人・学生とサッカー交流 7チームで対戦 石巻
- ・「バットは大きく振って」 東北楽天、石巻で野球教室 銀次さんら小学生指導
- ・ジュニア五輪カップ卓球、きょう開幕 山下中・阿部選手、初の全国大会に闘志
三陸河北新報社の会社概要や広告などについては、こちらのサイトをご覧ください ≫