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来年の米価「急落不安」 東松島・農業委員合同会議 渥美市長「支援検討」

意見に対する回答書を受け取る佐藤会長(左)

 東松島市農業委員と市農地利用最適化推進委員の合同会議が10月28日、鳴瀬庁舎であり、両委員と市職員ら計約30人が意見交換した。本年産米の概算金が全国各地で最高値を記録したことに関し、来年の米価の急落や消費者のコメ離れを不安視する声が多数上がった。

 農業委の佐藤栄宏会長はあいさつで「経営が厳しい中で米価が上がったのはありがたいが、今後の動向や消費者の理解が得られているかが見えない」と述べ、担い手不足などの課題を挙げた。

 委員からは「米価上昇を受けて作付けが増えれば、来年はコメが過剰になり売れなくなるかもしれない」「米価が高いとなると転作のメリットがなくなる。転作支援の拡充が必要」といった意見が出た。

 渥美巌市長は「市の活性化には農業が利益を上げられることが大事。資材高騰や環境変化への対応も求められるため、今後も高い米価が続くことが必要だ」と述べた。農業者支援や国、県に制度見直しなどの要望を続けると説明した。

 市は9月に農業委が提出した意見書にも回答した。回答では、新規就農者の負担軽減に向け、国の交付金に併せて実施している市独自のかさ上げ補助について、現在の年間最大30万円からの増額を検討していると明らかにした。

 渥美市長は「物価高を踏まえて支援の在り方を検討したい」と話した。

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