社会人野球日本選手権大会 日本製紙石巻、初戦敗退 トヨタに2-8
第49回社会人野球日本選手権大会(公益財団法人日本野球連盟など主催)第5日は2日、大阪市の京セラドーム大阪で1回戦3試合が行われ、石巻市の日本製紙石巻はトヨタ自動車(愛知)に2-8で敗れた。2014、17年に続き3度目の出場だったが、初の初戦突破はならなかった。(相沢春花)
▽1回戦(京セラドーム大阪)
日本製紙石巻(宮城) 000010100-2
トヨタ自動車(愛知) 50030000X-8
(日)生長、中島、星野、秋田、相内、平間、鈴木、川合-坂口、佐藤
(ト)増居、細川、池村、加藤-福井
▽本塁打=佐藤(日)▽三塁打=逢沢(ト)▽二塁打=和田(ト)東本(日)
【評】日本製紙石巻は投打に振るわず完敗した。先発生長は一回、連打と四球で招いた1死満塁のピンチから押し出し四球で先制を許すと、3点二塁打や適時打などで計5点を先取された。打線は五回に佐藤が左越え本塁打を放ち、1点を返した。七回は2死二塁から東本の適時二塁打で2点目を挙げた。中盤以降は何度も得点圏に走者を進めたが、決定打が出なかった。
<一矢報いる一発>
8点を追う五回、佐藤がフルカウントからの7球目を捉え、左翼席に本塁打を放った。「甘い球が来たら打ってやる」。強い気持ちでチームの初得点を挙げ、強豪トヨタに一矢報いた。
昨冬から今春にかけてはロングティーの練習に絞り、どんな球にも対応できるような体重移動、ゆったりとしたタイミングの取り方を体に染み込ませた。
相手バッテリーは中央学院大4年時に明治神宮野球大会で対戦して敗れた当時慶応大の増居投手と福井捕手。社会人野球で3年ぶりの再戦を果たした。
第1打席は変化球を空振り三振。「やり返してやる」。五回の次打席はバットを握る手に力が入った。高めの直球を打ち返し、高い放物線を描いた。「最後まで諦めない。簡単に終わらせない」と九回にも安打で好機をつくった。
指名打者での出場が多かったが、7月の都市対抗野球大会後は一塁や捕手を任されるようになった。五回からは坂口に代わりマスクもかぶり、走者を出しながらも無失点に抑えた。
チームの課題は得点力。「まだまだチャンスをものにできないことが多い。得点力を上げていきたい」と来シーズンを見据えた。
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