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「素直な相談の場、職場に」 元自治省官僚岡本氏が講演 3市町管理職研修

管理職に必要な心構えなどを語る岡本氏

 石巻地方2市1町の特別職や管理職を対象とした研修会が、東松島市コミュニティセンターで開かれ、市町村職員中央研修所学長の岡本全勝(まさかつ)氏が「管理職の必須知識-困ったことも起きる」の題で講演した。

 岡本氏は総務省が発表している地方公務員の不祥事調査の結果に触れ「不正が起きる職場では一部の職員に大事な仕事を任せきりにしている。管理職も信頼からかチェックが甘くなってしまう。部下に指示するだけでは幹部失格なので気をつけてほしい」と語った。

 また「近年は情報セキュリティー、働き方改革、メンタルヘルスなど、知っておかなくてはいけない制度が多くあることから、管理職を希望する人が少なくなっている」と述べた。

 時代の流れで従来の働き方が通用しなくなっている点を挙げ「転職が当たり前の世の中になっている。人材流出をさせず、不正も起こさないためにも、まずは素直に相談できる環境づくりと、それを実行できる管理職を育ててほしい」と呼びかけた。

 岡本氏は元自治省官僚。東日本大震災では政府の被災者生活支援特別対策本部事務局次長、復興庁事務次官などを務めた。

 研修会は9月22日、石巻地区広域行政事務組合が開催し、約230人が参加した。

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