芝居で街なか元気に いしのまき演劇祭、3年ぶり 来月まで
第6回いしのまき演劇祭(実行委員会主催)のオープニングイベントが2日、石巻市中央1丁目のシアターキネマティカであり、演劇人らが開幕を祝った。12月1日までの毎週土・日曜をメーンに、地元をはじめ県内外の演劇人たちが街を芝居で元気づける。
コロナ禍による中止などを乗り越えて3年ぶりの開催となった演劇祭には八つの劇団・演劇ユニットが参加。オープニングイベントでは主宰者や俳優が上演作品などをPRした。若林演劇研究会(仙台市)が朗読劇、Potluck Theater(ポットラックシアター、石川県金沢市)が一人芝居を披露、オープニングを飾った。
ポットラックシアター代表の島貴之さん(49)は「石巻は初めて。これをきっかけに演劇交流を深めたい」と強調した。初めて演劇祭に参加する俳優キサラカツユキさん(仙台市)は「一人芝居の魅力を届けたい」と話し16、17日の公演に向けて張り切る。
3、4日は劇団無国籍(仙台市)が上演したのに続いて9、10日は地元の演劇ユニット・コマイぬが登場する。武井友佑実行委員長(23)は「この1カ月間、街を演劇で盛り上げたい」と誓った。
演劇祭は2016年にスタート。東日本大震災で被災した街を「芝居の面白い街」に変えてきた。今年は会場をシアターキネマティカに一本化したほか、初の試みとして飲食店とタイアップ。市内の12店舗が協力し割引などのサービス(公演日のみ)で街を活気づける。連絡先はishinomaki.engekisai@gmail.com
関連リンク
- ・「芝居で面白い街に」 いしのまき演劇祭、来月2日開幕 全国から8団体参加(2024年10月31日)
- ・女川2号機、原子炉停止 計測機不調 発電再開は延期
- ・石巻市が総合防災訓練 北海道・三陸沖後発地震を想定 避難所の運営、確認
- ・きょう「世界津波の日」 石巻・伝承館で企画展 命を守る行動、江戸時代に学ぶ
- ・事業承継、民連携し支援 石巻市が連絡会議 関係機関と情報共有