現場実習に向け、看護の誓い新た 1年生40人が宣誓 石巻赤十字専門校
石巻赤十字看護専門学校の宣誓式が1日、石巻市蛇田の石巻赤十字病院であった。医療現場に出て学ぶ「臨地実習」を前に、1年生40人が看護への誇りや責任感を新たにした。
1~3年生109人と保護者らが出席。1年生はステージ上で一人ずつキャンドルを点火し、「患者に手を差し伸べ、喜びや悲しみを分かち合える看護師になる」「40人の仲間たちと励まし合い、困難を乗り越える」などと誓いの言葉を斉唱した。
石巻市中屋敷出身の佐藤葉奈さん(18)は小学生の頃の入院や、東日本大震災でけがをした家族が救護を受けた経験から、看護師に憧れて入学した。「実習で経験を積み、かつて自分や家族を救ってくれた看護師のようになりたい。今後は災害時に率先して活動する救護班を目指す」と意気込みを語った。
キャンドル点火は、クリミア戦争で負傷兵を看護したナイチンゲールが、キャンドルの火をランプに灯して負傷兵の見回りをしていたことに由来する。キャンドルの火を受け継ぐことは、ナイチンゲールのように真摯(しんし)に看護活動に向き合うとの意味があるという。
臨地実習は来年1月から、石巻赤十字病院で本格的に行われる。
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