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「ヒントもらって頑張った」 県内初の算数トライアスロン 石巻専修大で児童挑戦

 石巻専修大は石巻地方の小学生の学習支援に力を入れている。楽しみながら学力をアップする催しに協力するなど、学生たちが個々の能力を生かし、地域社会や児童との結び付きを強める。

大学生の助けも借りながら児童が問題に取り組んだ算数トライアスロン

 算数の楽しさを子どもに啓発するイベント「算数トライアスロン」が9日、石巻専修大で開かれた。市内の小学4~6年生約25人が参加。運営に協力する教員志望の学生からアドバイスを受けながら、パズルや迷路方式など一風変わった問題に夢中で取り組んだ。

 算数トライアスロンは、実用数学技能検定(算数検定)などを実施する日本数学検定協会の学習支援プログラム。イベントでは、方眼の枠内にある複数の図形のうち同種を線でつなぐ問題や、迷路上にある計算の結果が最大または最小になるよう道を選ぶ問いなど、学年ごとに難易度の違う計4種が出題された。

 児童はテーブル別に配布される各種問題を受け取り、問題用紙に黙々と向き合った。解法に行き詰まったり、答えを間違えたりした場合は同大の学生に助けを求めた。正答に大きな花丸が付けられると、喜ぶ時間も惜しそうに次の問題に取り組んだ。

 全種をクリアした児童は、算数検定の問題を使った最終課題にも挑戦した。参加者全員に「体験学習証」が贈呈された。石巻市釜小6年の小松奏大(かなた)さん(12)は「学校の問題と比べてかなり難しかった。大学生にヒントをもらって頑張って考えたら解くことができた」と達成感に包まれた笑顔を見せた。

 算数トライアスロンは石巻専修大保育士・教員養成センターと市教委の共催。県内では初開催で、大学が主体となって実施するのは全国でも初めてという。

 同大は他の教育的な催しにも積極的に関わる。サッカーや陸上などスポーツ活動も強化しており、スポーツを通した地域の小中高校生らの支援や連携も検討している。

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