震災5000日 石巻南浜津波復興祈念公園で「追悼の灯り」 津波の記憶、次世代に
東日本大震災の発生から5000日となった16日、キャンドルをともして犠牲者を悼む行事が石巻市の石巻南浜津波復興祈念公園で開かれた。市民らが手を合わせ、震災の風化防止や復興を誓った。
地元有志らによる実行委員会と市民団体「がんばろう! 石巻の会」が「東日本大震災5000日追悼の灯(あか)り」として企画。祈念公園内の「がんばろう!石巻」の看板付近に発光ダイオード(LED)とキャンドル計約1000個を設置し、午後4時に点灯させた。
日が沈んでオレンジ色のほのかな明かりが目立ち始めると、会場は幻想的で温かな雰囲気に包まれた。石巻の会が月命日に実施してきた、たき火も行われた。
キャンドルを並べ、震災が発生した日付「3.11」、経過した日数「5000日」を浮かび上がらせた。「1.1」「10.23」にも並べ、能登半島地震や新潟県中越地震といった、他地域で発生した災害の犠牲者も追悼した。
石巻の会の黒沢健一事務局長は「大津波があり、多くの人が亡くなったという記憶を次の世代につないでいきたい」と話した。
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