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みやぎ観光振興会議 県が戦略中間案示す 2027年宿泊者、石巻圏域44万人目標

第6期みやぎ観光戦略プランの中間案について意見を述べる委員ら

 本年度第3回みやぎ観光振興会議石巻圏域会議(座長・石川佳洋県東部地方振興事務所長)が、石巻市中央2丁目の市かわまち交流センターで開かれ、県は策定を進める第6期みやぎ観光戦略プランの中間案を示した。計画期間は2025年度から3カ年。石巻圏域では(1)宿泊施設の充実による滞在型・周遊型観光の推進(2)インバウンド(訪日客)獲得に向けた観光資源の磨き上げ-などを施策の方向性に挙げた。27年の圏域宿泊者数の目標は44万人を掲げ、23年(速報値)の42万人からの増加を目指す。

 計画は「地域が主役となる持続可能な観光地域づくりを通した “ all round ” な観光地の実現」が基本理念。その実現に向け(1)魅力ある観光資源の創出(2)観光産業の活性化(3)観光客受け入れ環境整備の充実(4)国内外との交流拡大の促進-の4点の取り組みを進める。

 石巻圏域では、滞在型・周遊型観光の推進を図るため、「石巻ならでは」の観光プログラムを開発して提供する。訪日客獲得に向けては圏域の魅力を海外に発信するプロモーション活動を実施。訪日客向けのサービスを充実し、受け入れ環境を整備する。

 交流人口・関係人口の拡大を見据えた地域間交流の推進も施策の方向性として打ち出した。仙台・松島圏を訪れた観光客を石巻圏域に呼び込むため、2市1町や近隣地域との連携を強化し、広域的な観光ルートの企画や交流イベントの開催などを進める。

 圏域が目指すキャッチフレーズは「海まち空まち 心まち 次の旅先いしのまき」。圏域を象徴する豊かで美しい「青い海」と「青い空」、体験型コンテンツの期待感、仙台、松島などから次の旅先に選ばれるような観光地を目指す思いを込めた。

 会議は10月30日に開かれた。県の担当者は「既存財源に加え(来年11月の導入を目指す)宿泊税を有効に活用する」と説明した。

 中間案に対し、委員からは「キャッチフレーズは川(北上川)もPRしたほうがいい」「リニューアルしたサン・ファン館は、伊達政宗と支倉常長をセットにして広報宣伝すべきだ」などの意見があった。

 県は1月上旬までに最終案をまとめ、次回の圏域会議に諮る予定。

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