老朽化、施設改修に支援を 東松島市要望 県担当者が現状視察
東松島市は、市内の障害者支援施設「第二共生園」が老朽化により存続が危ぶまれているとして、整備への補助充実を求める意見書を県東部保健福祉事務所に提出した。県担当者が同施設を視察し、市側と意見交換した。
共生園は同市の社会福祉法人矢本愛育会が1981年に開設。石巻市など県内の18歳以上の知的障害者約30人が入所している。老朽化で改修が必要だが、同法人によると、費用の9割近くを自己負担する必要があるという。
意見書では施設改修に関し、県や国の補助メニューを柔軟に活用できるよう求めている。市役所で渥美巌市長から要望書を受け取った大石雅邦事務所長は「各施設で老朽化が確認された。頂いた意見を検討するよう担当課に伝える」と話した。
渥美市長は「共生園は広域から入所を受け入れており、施設整備は県が取り組む課題と考える。市の熱意を感じてもらい、前向きに検討してほしい」と述べた。市が増改築を検討している矢本子育て支援センター「ほっとふる」についても、国の交付金を活用した施設整備の対象に加えることなどを要望した。
意見交換は8日にあった。市側はこの日、築40年が経過して老朽化が進んでいる赤井南、赤井北の両保育所について、民間事業者への委託も視野に今後のあり方を検討する方針も説明した。
保育希望が多い低年齢児の受け入れが課題になっており、特に南保育所は設備の関係上0歳児を受け入れていない。渥美市長は、保護者らの要望を踏まえ検討する-とし「要望が多い0~2歳児の受け入れ先の問題を(民間委託などで)クリアしたい」と述べた。
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