トヤケ森山、「千本桜」へ一歩 200本植樹 協議会、稲井小
桜の名所にしようという活動が展開されている石巻市南境のトヤケ森山(通称馬っこ山、標高173メートル)に1000本の桜を植えるイベントが30日、山頂付近で開かれた。石巻市稲井小の児童や保護者ら計約200人が参加し、ソメイヨシノの苗木200本を植えた。
参加者は植樹開始宣言などの後、複数の班に分かれて山頂付近から尾根沿いの約2ヘクタールにスコップで穴を掘り、ソメイヨシノの苗木を植えて土を踏み固めた。
稲井小6年山内凉弥(りょうや)さん(12)は「土に木の根が張っていて、力を強く入れないと壊せなかったが、楽しく植えられた。いつか満開に咲いてほしい」と笑顔を見せた。
一般社団法人イヌワシと共生の森いしのまき、石巻地区森林組合、市の関係者、地元区長で構成する千本桜植樹協議会が主催した。
千本桜植樹協議会の高橋福子会長は「10年、20年後がすごく楽しみ。参加した子どもたちが大人になったら、今度は次世代に桜の名所として語り継いでほしい」と話した。
植樹は石巻市出身の実業家山田正志さん(東京)が生まれ育った地元への恩返しとして、トヤケ森山を桜の名所にしたいと支援。6月に協議会が設立された。 植樹地は新たな桜の名所として「馬っこ山ダ・桜パーク」と名付けられた。残りの800本は石巻地区森林組合により植樹される。
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