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東松島市議会 独居高齢者への配食事業「全域での運用困難」 市が認識示す

 東松島市議会12月定例会は11日、本会議を開き、一般質問を続けた。独居高齢者への配食サービス事業の検討状況に関する質問に対し、市側は「全域での運用は費用上困難。今後も協議を続ける」との認識を示した。

 事業は高齢者の見守りを兼ねて実施する。石巻地方で配食サービスを展開する複数の事業者に聞き取った結果、赤井地区など一部地域では実現できるものの、過疎地を含む全域での実施に対応できる事業者がいなかった。人件費や物価の高騰、利用者の嚥下(えんげ)機能に合わせたメニュー対応などコストが課題に挙げられた。

 利用対象者への意向調査も実施し、単身または高齢者世帯に暮らす65歳以上100人から回答を得た。サービスを利用したいと答えたのは43人。利用頻度では、週3回の利用を希望する声が多かった。

 渥美巌市長は「早期実現は難しいが、学区単位で実施するなど検討し、市内事業者に働きかけたい」と話した。

 ほかに、8日に東京であった「全国学校給食甲子園」(NPO法人21世紀構想研究会主催)決勝大会に初出場した市学校給食センターが優秀賞に選ばれたことが報告された。

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