年末年始、気を引き締めて　特別警戒始まる　石巻署、河北署

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　犯罪や交通事故の増加が懸念される年末年始を前に、石巻、河北両署は１３日、特別警戒取り締まり出動式を行った。石巻署は来年１月８日まで、河北署は１５日から１月７日まで、それぞれ関係団体と連携し、強盗をはじめとした犯罪の抑止、特殊詐欺被害防止、交通事故抑止と飲酒運転根絶などを重点に取り組む。

一日署長の萌江さん、防犯訴え

　石巻署は石巻市開成のマルホンまきあーとテラス（市複合文化施設）で出動式を開催した。

　石巻地区防犯協会連合会など約２５団体から関係者計８５人が出席した。連合会の黒須寿幸会長は「闇バイトによる強盗や交流サイト（ＳＮＳ）を使用した特殊詐欺が全国的に話題になっている。地域住民一人一人の自主防犯活動が犯罪の起こりにくいまちづくりにつながる」とあいさつした。

　みやぎ防犯広報大使を務める同市のシンガー・ソングライター萌江さんが一日警察署長に任命され、防犯ソングを披露。萌江さんの指揮で、青色回転灯装備車両（青パト）約２０台が管内の警戒に向かった。

　式終了後、萌江さんらは同市流留のイオンスーパーセンター石巻東店で、特殊詐欺防止などを訴えるチラシやティッシュの１００セットを来店客に配り、防犯対策を呼びかけた。

　地域の防犯活動に尽力した２団体、４人の表彰もあった。被表彰者は次の通り。（敬称略）
▽団体　
　大塩自治協議会
　石巻市防犯協会連合会河南支部前谷地分会
▽個人　
　黒須政孝（石巻市防犯協会連合会河南支部前谷地分会）　
　阿部依久子（石巻市防犯協会連合会石巻支部山の手分会）　
　川村康弘（石巻市防犯協会連合会蛇田分会）　
　佐賀剛（東松島市交通安全防犯推進協議会）

闇バイトの危険性、寸劇で伝える

　河北署の出動式は同署会議室と駐車場であった。６団体から関係者計約６０人が出席。河北地区防犯協会連合会の阿部利昭会長は「犯罪を未然に防ぐには見回り活動が最も有効。自分たちが幼少期、地域の大人に守られていたように、河北地区の子どもたちを守ろう」とあいさつした。

　署のオリジナルヒーロー「通信指令戦隊１１０（イイレー）」と「１１０Ｎ（イイレーネクスト）」が闇バイトの危険性を伝える寸劇を披露。ＳＮＳで募集された闇バイトの男が高齢者からキャッシュカードなどをだまし取るという内容で、出席者の防犯意識を高めた。

　その後、イイレーの号令でパトカーなど約２０台が管内の巡回に繰り出した。

　式終了後、石巻市成田のウジエスーパー飯野川店で、関係者が強盗被害防止などを訴えるチラシと反射材の１００セットを配った。