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患者に安らぎ、ハンドベル 職員ら院内演奏会 東松島・仙石病院

職員がハンドベルでクリスマスソングなどを奏でたコンサート

 東松島市赤井の仙石病院で12日夜、クリスマスに合わせたロビーコンサートが開かれた。東日本大震災や新型コロナウイルス感染拡大などで中止が続いていたため、約20年ぶり。闘病中の患者らに心の安らぎを届けようと、職員のハンドベル演奏などを披露した。

 コンサートは20年ほど前までは恒例行事だった。その後は規模を縮小し、職員がキャンドルを持って病室を回るイベントを続けていたが、震災後は自粛し、コロナ禍も休止していた。昨年のコロナ5類移行を受けて再開を決めた。

 ハンドベル演奏には看護師や技師、事務職員ら12人が参加。全員が未経験だったが、この日のために練習した「ジングルベル」「ミッキーマウスマーチ」「星に願いを」の3曲を奏でた。

 登米市のアマチュアバンド「清水バンド」も演奏を披露した。ロビーには入院患者や家族、職員ら計約60人が集まり、ハンドベルの優美な響きやバンドの歌を楽しんだ。

 コンサートを企画し、ハンドベルも演奏した看護部長の佐々木由佳さん(61)は「そろって練習する時間が取れず心配だったが、なんとかうまくできた。患者さんに『頑張ろうという気持ちになった』と言ってもらえた。やってよかった」と話した。

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