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師走点描 > しめ縄作り(石巻・広渕地区)

地域のお年寄りにしめ縄作りを教わる児童たち

<手ほどき受けて上手に>

 わらを左右の手のひらに挟み、より合わせていく。正月に飾るしめ縄作りが各地で行われている。

 石巻市広渕小(児童176人)で14日、地域に伝わる正月行事を体験する教室が開かれた。児童や保護者が、地域の高齢者に手ほどきを受けて縄をなう。手の動きを繰り返しまねて、仕上げに松の葉や昆布を挟み込んだ。

 初めて作った5年遠藤里奈さん(11)は「難しいけれど面白い。お正月に飾るのが楽しみ」と笑顔を見せた。

 教室は、PTAと子ども会育成会、地域が一体で児童を見守る「深谷サークル」の活動の一環。児童と保護者、地域住民ら計約100人が参加した。しめ縄作りのほか、まゆ玉作りや羽根突き、たこ揚げ、餅つきをして交流した。

 参加した高橋正義さん(86)は「子どもたちに地域の伝統を託すため、体が動く限り伝え続けたい」と目を細めた。

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