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石巻のチョウ90種を解説 市にハンドブック100冊寄贈 自然文化研究会

斎藤市長(中央)にハンドブックを寄贈した研究会の佐藤さん(左から2人目)ら

 昆虫採集愛好家などでつくる石巻自然文化研究会は、石巻地方に生息するチョウの種類や生態をまとめた「石巻の蝶 ハンドブック」をまとめた。11日、100冊を石巻市に寄贈した。

 ハンドブックはA4判カラー44ページ。研究会副会長の佐藤晃さん(69)が半世紀以上にわたり採集した86種類のチョウの標本を掲載し、その生態についても解説している。市教委を通して市内の小中学校、幼稚園や保育所、図書館に贈られる。

 11日は市役所で寄贈式があり、佐藤さんら研究会の4人が出席。桑島修悦会長(67)が斎藤正美市長に手渡した。

 佐藤さんによると石巻地方には、春先の「ウスバシロチョウ」や北上川の湿地で見られる「ミドリシジミ」など約90種のチョウが生息するという。

 佐藤さんは「近年は温暖化の影響で、南に生息するチョウも石巻で見られる。子どもたちに石巻の自然に関心を持ってもらいたい」、桑島会長は「本に残すことでいつでも生態を知ることができる」とそれぞれ話した。

 斎藤市長は「ハンドブックには珍しいチョウも多く、子どもの関心を集めるはず。研究会の活動も次の世代に伝わるだろう」と述べた。

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