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恩師の教え継ぎ、描く楽しさ共有 石巻・アサイ美術部、初の画会 市民も熱中

完成した作品を見せ合いながら和気あいあいと楽しむ部員と参加者たち

 石巻市を拠点にするアサイ美術部の第1回「オイルパステルの会」が14日、同市中央2丁目のみやぎ生協文化会館アイトピアホールで開かれ、参加した市民は部員たちと一緒に自由に絵を描く楽しさを体験した。

 アサイ美術部は、洋画家で美術教師だった浅井元義さん(1938~2018年、石巻市生まれ)の教え子たちが2021年、石巻女高(現・石巻好文館高)美術部OGたちを中心に結成。作品展「10月展」を開いてきたが、今回初めて市民を対象にしたオイルパステル画教室を企画した。

 100色以上あるという豊富な色数と美しい発色が特徴のオイルパステルは、「浅井先生」が生前に使っていたものを活用。部員から「自分の感覚を大事に」「インスピレーションで」といったアドバイスを受けながら、参加者は縦横17センチの紙に好きな色で曲線や波線などを思い思いに描き、小さな抽象画を完成させた。

 石巻女高時代、浅井先生が担任したクラスだったという同市の60代女性は「大人になってから絵を描きたいと思っていた。遊び心にあふれていて楽しい」と和気あいあいの教室での制作に熱中した。

 部員でオイルパステルの会代表の早坂多美恵さん(62)は「子どもの頃に戻って色遊びを楽しんでもらえれば。アートへの入り口にしたい」と語った。

 今後、毎月第2土曜に開き、参加者の作品が集まった時点で展覧会を開く予定。浅井先生の遺志「絵のあふれる街」を目指す。

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