地域社会に貢献を 「耕人塾」2024年度閉塾式 中高生20人に修了証
石巻地方の中高生の「人間力」を磨き、地域社会に貢献する人材を育成する「耕人塾」の2024年度閉塾式が14日、石巻市穀町の市ささえあいセンターであった。20人が修了証を受け取り、1年間の学びを振り返った。
本年度は中学生11人、高校生9人が卒業。閉塾式で横江信一塾長(石巻専修大人間学部特任教授)は「スタッフや家族の支えに感謝しよう。出会い、触れ合い、語り合い、支え合いの四つの『あい』を大切に次のステージに進んでほしい」と呼びかけた。
横江塾長から修了証を受け取った塾生は、それぞれ活動で学んだことを発表。仙台二高2年太田陽心(はるみ)さん(17)は「自分で計画し、実行できるようになった。石巻の良さを見つめ直した」と話した。
耕人塾は2012年度に開講。本年度は5月から計10回、石巻など3市町の駅前でのごみ拾いや、茶道体験、県松島自然の家での野外炊飯などのほか、「マイプロジェクト」として、地域課題や関心のあるテーマを探求する活動を展開した。
閉塾式に先立ち、マイプロジェクトの発表会があり、3人が登壇した。
石巻市桜坂高3年吉田美彩(みさ)さん(17)は特産品のホヤを若い人に食べてもらおうと、苦手な人でも食べやすい調理法や優れた栄養価を紹介した。
同市河南東中2年狩野侑亮(ゆうあ)さん(14)は剣道の大会などの前に食べる「勝負飯」の改良に挑み、好物の焼きそばと五輪メダリストの勝負飯を掛け合わせて実食した感想を発表した。
同市蛇田中3年高橋瞭輔さん(15)は友人らを出演者に脚本を作り、撮影、編集した3分間の映像作品を上映した。
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