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師走点描 > 破魔矢作り(石巻・日和が丘)

全ての人が笑顔で幸せに暮らせるように願い、破魔矢を作る窪木さん=18日

<能登再生の祈りも込め>

 年の瀬も押し迫り、石巻地方の各神社は新年に向けた準備に大忙し。石巻市日和が丘2丁目の鹿島御児神社では縁起物の破魔矢作りが進められている。

 静寂な社務所の一室。白衣にはかま姿で禰宜(ねぎ)の窪木浩枝さんが手際良く「開運招福」と書かれた短冊や来年のえとを表した巳(み)年の絵馬を次々と飾り付けていく。

 今年は1月1日に能登半島地震が発生し、復旧を進める中で9月には豪雨災害に見舞われた。「二重被災に遭った方々の絶望感を思うと心が痛む」と窪木さん。東日本大震災の経験者として、被災者の心情を推し量り「能登地方が一日も早く復興し、人々に穏やかな生活が戻るように」と願う。

 2025年へ窪木さんは祈りを込める。「能登の再生と、全ての人の運気が上がり、笑顔で幸せに暮らせるように」

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