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ノリすき体験、地元も好きに 「ふるさと教室」 東松島7小学校参加

脱水したノリを崩さないよう慎重に網枠に固定する児童

 東松島市の特産品の魅力に迫ろうと市内7小学校が11、12月、同市の県松島自然の家でノリ作りを体験した。今月13日は矢本西小4年生が作業の仕上げに、脱水したノリを崩さないように慎重に網枠に固定した。

児童は生き生きとした表情でノリすきを楽しんだ

 児童の郷土愛を育もうと東松島市が主催する「ふるさと教室」が13日、同市の県松島自然の家であった。矢本西小の4年生52人が特産品のノリ作りやカキむきを体験し、地元の産業や生産者について理解を深めた。

 ノリすきは、自然の家の職員から収穫の方法や作業手順を学び、班ごとに分かれて実践した。細かく刻まれた原料のノリを升で鍋からすくい、ノリ簀(す)の上に置いた型枠に流し込んだ。スポンジがついた板に挟み、大きな声で10秒数えながら体重をかけて脱水させた。

 原料のノリが張り付いた簀を慎重に運び、網枠に固定して作業を完了した。1人につき2枚ずつ作ったノリは、2~3日の乾燥を経て学校に届けられる。

 遠藤巨都(なおと)さん(10)は「ごはんに巻いて食べてみたい。地元でノリが作られていることを知ってすごいと思った」と話した。

 職員との質疑応答もあり、一日のノリの生産量や育て方などを学んだ。カキむきにも取り組み、フライパンで加熱した出来たてを味わった。

 松島自然の家の大山孝主幹(45)は「特産品を作る漁師や加工業者に関心を持ってもらい、生産の大変さを実感してくれた。教室は大成功だ」と手応えを語った。

 使用したノリやカキは地元生産者が提供した。

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