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ICT活用で児童の体力向上 ソフトバンクと連携、石巻専修大が研究発表

産学連携の取り組みを発表する石巻専修大の教員(左)と学生

 石巻専修大は12日、ソフトバンク(東京)が都内で開催した産学連携プロジェクトの事例報告会で、人工知能(AI)の解析情報を使って子どもの体力向上を目指す研究の進捗(しんちょく)状況を発表した。

 同大は骨格の動きを解析するソフトバンクのアプリを活用し、11月に石巻市の小学校8校で実証実験を開始したことを紹介。児童がマット運動などの手本と自分の動画を比べることで、自主的に正しい動作を身に付け、教員の負担減少につながるかどうかを調べるという。

 研究に関わる人間学部4年の後藤紫茉(しま)さん(21)は大学がアプリを使った運動教室を開催する計画を説明。「学校外での子どもの運動機会を増やすだけでなく、教員を志す学生にとっても良い経験になる」と意気込んだ。

 ソフトバンクは今年3月、情報通信技術(ICT)を活用して社会課題の解決を図ろうと産学連携プロジェクトを始め、現時点で全国の大学など53校が参加する。そのうち石巻専修大、国際アート&デザイン大学校(福島県郡山市)を含む6校が事例報告会に臨んだ。

 同社の池田昌人CSR本部長は「たくさんの学校が地域と結び付き、地元の子どもたちが進学したいと思える機会になればいいと思う」と語った。

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