中国・温州マラソン男子ハーフ 石巻市役所の大橋さん、2度目V
石巻市の陸上チーム「石巻RC」の大橋真弥さん(31)=石巻市役所=が中国・温州市で開かれた温州マラソン大会男子ハーフマラソンの部に出場し、優勝した。石巻市と温州市は今年、友好都市締結から40周年を迎えた。前回出場した2019年に続き同大会で2度の優勝を手にした大橋さんは「節目の年に石巻市の名前を残せて光栄」と喜ぶ。13日、斎藤正美市長に報告した。
大会は8日に開かれ、フルマラソン、ハーフマラソンの各男女に計約2万人が参加。男子ハーフマラソンには8240人が出場した。石巻市からは、温州市人民政府からの招待枠に市が一般公募し、大橋さんと、新田裕貴さん(28)=石巻市スポーツ協会=が男子ハーフに出場した。
レースは1キロ過ぎ、大橋さんを含む3選手と、同時スタートしたフルマラソン招待選手のケニア人2選手の計5人が抜け出した。11キロ付近でケニア人選手と大橋さんの2人になり、ペースアップ。コースを折り返した15キロから独走し、2位に1分以上の差をつけて1時間7分41秒で優勝した。
大橋選手は「大勢の現地の人が応援してくれ、気持ち良く走れた。温州マラソン協会の人があらゆる面で協力してくれた」と感謝する。
両市は1984年、経済分野の交流をきっかけに友好都市を締結。近年はマラソンなどのスポーツ大会に選手を相互に派遣してきた。
新型コロナウイルスの影響で2020年以降、中断を余儀なくされてきたが、5類引き下げ後に復活。23年6月の第7回いしのまきマラソンには温州市から男女4人が出場した。
市スポーツ振興課に勤務する大橋さんは、復興マラソンの運営にも携わる。25年3月に予定する第8回大会では「7連覇」に挑む。自身の記録更新と併せ、マラソンを通した両市の友情の強化にも力を注ぐ考えだ。
初めて出場した新田選手は11位に入った。「出場人数が多く大規模な大会で、地元の方の応援やおもてなしがすばらしかった」と振り返り、「大橋さんと共に運営に携わる復興マラソンに反映させたい」と語った。
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