まちづくり、高齢者の詐欺被害…小中学生が堂々意見 稲井地区で発表会、講演も
石巻市稲井地区の小中学生が日頃考えていることなどを語る意見発表会が21日、稲井公民館であった。地区の児童生徒7人がより良いまちづくりや、日々感じる違和感との向き合い方について意見を述べた。
稲生小6年の山内萌々華さんは、学力の低さを解決する方策として、図書館を開放した勉強スペースの創出を語った。互いに教え合う関係に喜びを見いだすことで「困っている人がいたら手を差し伸べ、どんな問題も優しさで解決する稲井にしたい」と話した。
稲井中2年の日野沙椰子さんは、曽祖母との関わりから高齢者差別がなぜ生まれるかを考察。高齢者を標的とした特殊詐欺は「判断力が低下していてだまされやすい」という差別的な考えが根底にあるとし、高齢者との交流の場の創造を提起した。
「これまでの生き方を聞いたり共同作業したりすることで、差別や偏見をなくしていけるのではないか」と訴えた。
稲井地区青少年健全育成協議会が主催。記念講演では、石巻地区森林組合の大内伸之組合長が「わたしたちの生活と森林の役割」と題し、循環型社会への取り組みを語った。
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