食の安全へ決意新た 石巻青果市場・青果部、初市 「持続可能な発展目指す」
石巻青果花き地方卸売市場青果部の初市式が5日、同市場であった。市場は昨年、取扱数量は減った一方、単価が上がった影響で金額は過去最高を更新し、196億円を記録した。出席した関係者約150人は取引のさらなる拡大と、安全な食の提供への決意を新たにした。
2010年に石巻市から東松島市に移転開場した市場は同日、15周年を迎えた。市場を運営する石巻青果の菊池和彦社長は「国際情勢を見ても、価値向上に向けた変革が一層求められる。廃棄物管理の改善などを強化し、持続可能な発展を目指す」とあいさつした。
東松島市の渥美巌市長は「最高額を更新したことは関係者の皆さまが地域と市場のために働いた結果だ。今年は念願の200億円を目指して頑張ってほしい」と激励。石巻青果連合商業協同組合の守谷敏光理事長の音頭で、手締めをして商売繁盛を願った。
この日はホウレンソウやネギなどを中心に野菜84トン、果実17トンが初競りにかけられた。入荷が本格化するのは14日ごろからの見込み。
昨年の市場は、取扱数量が前年比3.49%減の5万8998トン、金額は4%増の196億8905万円だった。気候変動や生産者人口の減少が影響したとみられ、平均単価は25円高い1キロ334円だった。
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