閉じる

威勢のいい声、豊漁願う 魚市場で初売り イワシ水揚げ石巻800トン、女川178トン

石巻魚市場で行われた初競り=6日午前7時30分ごろ

 石巻、女川の両魚市場で6日、初売りがあった。仲買人らが威勢のいいかけ声を響かせながら、豊漁を願って魚を競り落とした。

   ◇

 石巻市の石巻魚市場では競りに先立ち午前7時に初売り式を開き、関係者約300人が出席した。

 佐々木茂樹社長は昨年を振り返り「海水温の上昇などで資源不足になり、魚価高も重なるなど苦労の多い年だった。今年は金額が高くても消費者に購入してもらうための工夫を水産業界全体で考えないといけない」とあいさつした。

 市場開設者の斎藤正美市長は「持続可能な漁業の実現に向け、効率的な漁船の受け入れ態勢など環境整備に力を入れたい。魚市場と力を合わせて課題解決に取り組んでいく」と述べた。

 この日はイワシ約800トンなどが水揚げされ、初日から活気づいた。

 昨年の水揚げ量は8万6454トン、金額は191億9929万円だった。全魚種の平均魚価は222円で、記録が残る1999年以降で最も高かった一昨年の212円をさらに上回った。

   ◇

 女川町の女川魚市場でも同日、初売りがあり、イワシ178トンなどが水揚げされた。同市場の昨年の水揚げ量は2万1897トン。金額は75億9781万円だった。

関連リンク

石巻かほく メディア猫の目

「石巻かほく」は三陸河北新報社が石巻地方で発行する日刊紙です。古くから私たちの暮らしに寄り添ってきた猫のように愛らしく、高すぎず低すぎない目線を大切にします。

三陸河北新報社の会社概要や広告などについては、こちらのサイトをご覧ください ≫

ライブカメラ