地域経済の飛躍祈念 石巻で新年賀詞交歓会 行政・財界540人、決意新た
石巻市と石巻商工会議所は6日、新年賀詞交歓会を同市千石町の石巻グランドホテルで開いた。参加者は人口減少や物価高などの影響を受ける地域経済の現状を踏まえ、官民連携の強化に向けた決意を新たにした。
行政や経済界の関係者ら540人が出席。斎藤正美市長は昨年を振り返り、能登半島地震の被災市町への支援や都市計画道路「七窪蛇田線」の全線開通などに触れた。「(今年は)川沿いエリアのにぎわいを周辺地域に波及させ、中心市街地のにぎわい創出や回遊性向上を目指していく。変化する社会情勢に柔軟に対応し、持続可能な地域づくりに取り組む。皆さんが幸多き1年となり、地域経済が大きく飛躍することを祈念する」と述べた。
石巻商議所の青木八州会頭は「人口減少は深刻な問題で、その対策は行政と共に取り組む非常に重要な課題」と強調。「(東日本大震災の被災企業の)二重ローン問題や観光戦略にも官民連携で取り組んでいく」と力を込めた。出席者に向けて「皆さんが1年間、健康で過ごせることを祈念する」と語った。
渥美巌東松島市長は「中心市の石巻と一体となって圏域を盛り上げる」、須田善明女川町長も「石巻の発展がなければ女川の発展はない」と3市町の結束を誇示した。
石巻市議会の遠藤宏昭議長の音頭で乾杯。参加者同士が交流を深めた。
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