炎囲み、無病息災祈る 20年目「裸参り」 石巻の市民有志、市街地練り歩く
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石巻市などの市民有志が7日夜、小正月の恒例行事「裸参り」を行った。白装束の男女約40人がちょうちんをともし、かねを鳴らしながら中心市街地を練り歩き、市民の無病息災や五穀豊穣を祈願した。
「石巻裸参りの会」が毎年実施しており、20回目。一行は午後6時ごろ、同市中央2丁目を出発。羽黒町1丁目の羽黒山鳥屋神社に参拝後、JR石巻駅前や立町商店街などを経て、住吉町1丁目の大島神社へ歩を進めた。
市民の長寿に願いを込め、先頭に「永寿嘉福」の祈願札を掲げた。約1時間かけて大島神社に到着後、参加者は御神火を囲み、冷えた体を温めていた。
東日本大震災の復興ボランティアを通して知り合った石巻の知人に誘われ、大阪市平野区から参加した会社役員神谷宗孝さん(45)は「裸参りは初めて。関西にはない文化で、こうして年頭に市民の無病息災を祈ることは素晴らしいと感じた。来年もぜひ参加したい」と白い息を吐いた。
保存会の毛利壮幸会長(57)は「最初は2人だけで始めた裸参りの仲間が徐々に増えて、20年を迎えられたのは感慨深い」と語った。
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