ぼうさい甲子園 女川高等学園、優秀賞に輝く 住民と避難所運営訓練
学校や地域の優れた防災活動をたたえる「1.17防災未来賞 ぼうさい甲子園」(兵庫県など主催)で、県支援学校女川高等学園(生徒53人)が、特別支援学校・団体の部で2位に当たる優秀賞に選ばれた。入賞は6年連続。8日に全校集会があり、生徒代表が喜びを語った。
ぼうさい甲子園は小学生、中学生、高校生、大学生、特別支援学校・団体の各部門があり、それぞれ最高賞のぼうさい大賞、優秀賞、奨励賞、特別賞を選出する。今回は5部門に計108校・団体の応募があり、特別支援学校・団体部門には23校がエントリーした。
女川高等学園の取り組みは、昨年9月に実施した総合防災訓練。地域住民を含めて約100人が参加した同訓練で、生徒が主体となって避難所の模擬運営に挑戦。さまざまな避難者の受け入れを実践した。
被災したため体育館が使用できないという設定で、3年生が主体となり、けが人や体調不良の人、足が不自由で車いすが必要な人などの設定別に、それぞれ対応する教室に案内した。外国人避難者役に対しては、翻訳アプリを活用しながら英語で対応した。
昨年12月に神戸市であった表彰式には、3年生2人が出席した。太田祐汰さん(18)は8日の全校集会で「避難所にはさまざまな国籍の人が来ると思うので、英語が話せる人がいたり、アプリを仕えるようにするといった準備は必要だと感じた」、佐々木優晟さん(18)は「訓練の経験を生かし、もしもの時は積極的に人助けができる大人になる」とそれぞれ語った。
女川高等学園は2016年開校。ぼうさい甲子園には17年から応募を始め、20年度には最高賞のグランプリに輝いた。
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