石巻・中心市街地活性化 市、46事業を年度内認定へ 2025年度から4期計画
石巻市は、市中心部のにぎわい創出を図る「第4期石巻市中心市街地活性化基本計画」をまとめた。2025~29年度の5カ年で46事業に取り組む。市民や観光客の目的となる場所を増やし、新規出店やイベント企画といったさまざまなチャレンジが生まれ、来訪者が楽しく回遊できる街づくりを目指す。
![](https://kahoku.news/images/2025/01/11/20250111khn000011/001_size4.jpg?timestamp=20250212040339)
計画の対象地域はJR石巻駅前から、東側の立町地区、北上川沿いの中央地区、中瀬地区までのエリア。今月、内閣府に申請し、年度内の認定を目指す。
市は第4期計画策定に当たり、本年度で終了する3期計画の実施状況を踏まえ、現状の課題を整理した。その結果、東日本大震災後に増えた空き店舗や未利用地の活用、集客施設が多い川沿いエリアからの回遊の不足、市民の来訪頻度の低下などが挙がった。
こうした課題に対応するため、4期計画の基本方針には(1)まちへの関わりしろを増やしチャレンジが生まれるまち(2)多世代が安心して集えるまち(3)市民の力・地域の資源を生かした歩きたくなるまち-を設定。それぞれに基づき、新規12事業を含む計46事業を盛り込んだ。
(1)の目標には「訪れたいと思う目的地の増加」を掲げ、29年度までの新規出店数30を指標に定めた。「街なか出店サポートセンター(仮称)」を市街地に新設し、空き地・空き家の実態調査や事業者への情報提供に当たる。
(2)は交流機会の増加を目標とする。若者や子育て世代の交流スペース整備などに取り組み、市かわまち交流センターや市子どもセンターらいつなど8交流施設の利用者数を、23年度の約30万6000人から29年度に計37万3000人まで増やすことを目指す。
(3)の目標は回遊性の向上。整備を進める中瀬公園の利活用検討、イベント開催助成などの事業を推進する。23年度に2万3837人だった市街地の歩行者・自転車通行量(平日と休日各1日の合計)について、29年度の目標を2万70000人に設定した。
市商工課の担当者は「市民や観光客の目的地となる店、居場所を増やし、誰にとっても居心地良く歩ける街にしたい」と話した。
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