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「いのちのかたりつぎ」来月上演 19日からワークショップ、参加者を募集 石巻

俳優と子どもたちが一緒に舞台に立ち、命の大切さを訴えた震災伝承劇「いのちのかたりつぎ」                  =2023年2月5日、石巻市河北総合センター

 東日本大震災を題材にした市民参加型の震災伝承劇「いのちのかたりつぎ」が2月23日午後2時から、石巻市門脇町3丁目の門脇東復興住宅集会所で上演される。公演に向けたワークショップが今月19日に開講する。県内を拠点にする俳優たちと一緒に歌やダンス、芝居を学び、本番で成果を発表する。

 主催は一般社団法人三陸まちづくりART(岩手県大船渡市)で、震災の体験を伝える活動に取り組んできた。「いのちのかたりつぎ」公演はその一環。

 ワークショップ初日の19日は、石巻市門脇町5丁目の震災伝承交流施設MEET門脇で開催。語り部の話を聞き、防災や命の大切さなどに理解を深める。

 体を使った表現のレッスンは26日から2月16日まで毎週日曜、公演会場と同じ門脇東復興住宅集会所で計4回実施。公演前日の22日はリハーサルを同会場で行う。ワークショップの時間はいずれも午後1~4時。小学生以上なら誰でも参加できる。定員30人。参加無料。

 公演では、ともに同市出身の俳優大橋奈央さんや芝原弘さん(演劇ユニット「コマイぬ」代表)らが出演する。ワークショップを重ねた子どもたちとダンスや歌を織り交ぜた芝居を演じ、震災を語り継ぐ。観覧無料。

 芝原さんは「いのちのかたりつぎは、ほぼ毎年開催してきたが、復興住宅の集会所を使うのは初めて。震災から14年になる今年、地域に寄り添うことで住民と一緒に震災を考える機会にしたい」と話す。

 連絡先は三陸まちづくりART080(2818)4152、メールart@sanriku.com

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