防災改善案など、6人が提言 石巻地区消防本部・職員意見発表会
石巻地区消防本部の職員意見発表会が、石巻市開成のマルホンまきあーとテラス(市複合文化施設)で開かれた。消防や救急救命などの第一線で働く29~35歳の6人が、幹部職員らを前に5分の持ち時間でスピーチ。日頃の業務を通して得た問題意識を基に、消防・防災行政を改善する提案を発表した。最優秀賞は石巻東消防署の佐々木清将消防士長(31)に決まった。
「目で見て感じる防災教育」と題して発表した佐々木さんは、火災件数の減少に伴い、火災の恐ろしさを認識しない子どもが増えていると指摘。消防士の訓練に使う疑似的に火災を発生させる装置「ファイヤーコントロールボックス」を小学校の防火教育に導入することを提案した。
その上で「小学校と消防が協力し、理科教育で装置を活用して燃焼反応と結びつけて教えれば、火災への理解を深めやすい」と述べた。
発表会は9日にあった。優秀賞は石巻消防署南分署の阿部貴充消防士長(30)と石巻消防署の大沼飛翔消防士(29)が選ばれた。
最優秀賞の佐々木さんは23日、仙台市で開かれる県消防職員意見発表会に出場する。
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